macOSでシリアル(シリアル-USB)接続する

シリアルコンソール

ヤマハのルータ(RTX830など)をUSB接続やシリアル接続してコマンドで設定するのを、macOSで行うにはどうするのかな?をまとめてみました。
ヤマハRTX1100のシリアルポート

環境は、macOS Sierra(10.12.6)上で、シリアル-USBケーブル(SRC06-USB)を使って、ヤマハルータRTX830,810,1100で行いました。
シリアル-USBケーブル

接続に使うTTYを調べる

シリアルコンソールを利用するには、まずシリアル接続に使うTTY(コンソール入力装置?)を調べる必要があります。

  1. ターミナル アプリを起動する。
    コンソールアプリ
  2. コマンドls -l /dev/tty.*を入力して、利用可能なTTYの一覧を表示する。

    $ ls -l /dev/tty.*
    crw-rw-rw-  1 root  wheel   19,   0  6 15 14:24 /dev/tty.Bluetooth-Incoming-Port
    crw-rw-rw-  1 root  wheel   19,   0  6 15 14:24 /dev/tty.usbserial-FTF0DLTH
  3. 表示された一覧の中で、シリアル接続に使うのは/dev/tty.usbserial-FTF0DLTHになります。このTTYを使ってシリアル接続を行いますので覚えておきます。なおこのTTY名は使っているシリアルケーブルによって変わりますのでご利用環境で表示される一覧のものをご利用ください。

シリアル接続を行う

調べたTTYを使って、シリアルコンソールを利用します。

  1. ターミナル アプリを起動する。
    コンソールアプリ
  2. コマンドscreen [TTY名]を入力してシリアル接続を行います。ここではTTY名を/dev/tty.usbserial-FTF0DLTHとしています。

    $ screen /dev/tty.usbserial-FTF0DLTH
            
  3. すると、シリアルコンソールが表示されます。なにも表示されない場合は、returnキーなどを押すといいかもしれません。
    シリアルコンソールに接続

シリアル接続を終了する

  1. 起動中のシリアルコンソールで、CtrlキーとAキーを同時に押します。
    シリアルコンソール
  2. シリアルコンソールでは何も変化はありませんが、その後Kキーを押します、するとReally kill this window [y/n]と表示されるので、Yキーを押します。するとシリアルコンソールを終了することができます。
    終了確認メッセージ「Really kill this window [y/n]」でYキーを押す

スクロールを使えるようにする

ホームディレクトリの.screenrcファイルに、スクロールをできるようにする設定を追記します。ファイルがホームディレクトリにない場合は新規作成して設定を記入します。

  1. まずホームディレクトリに.screenrcファイルが存在するかを確認します。下記はファイルが存在しない場合です。
    $ ls -la ~/.screenrc
    ls: /Users/macuser/.screend: No such file or directory
  2. .screenrcファイルが存在しない場合は、下記コマンドを使ってファイルを作成します。
    $ echo termcapinfo xterm* ti@:te@ > ~/.screenrc
  3. .screenrcファイルが存在する場合は、termcapinfo xterm* ti@:te@を追記して保存します。もしくは下記コマンドでも未確認ですが追記可能だと思います。
    $ echo termcapinfo xterm* ti@:te@ >> ~/.screenrc