ユーザープロファイルの異常
「壁紙を設定しても、パソコンを再起動すると真っ黒の壁紙に戻ってしまう」というトラブルの相談についてです。
調査
色々と調べてみると、ユーザープロファイルの状態が「バックアップ」という状態になっていたためでした。このユーザープロファイルの状態は普通であれば「ローカル」になっているものです。
ユーザープロファイルが「バックアップ」になっているユーザーのプロファイル保存場所を調べてみました。ユーザープロファイルの情報はレジストリのHKEY_LOCAL_MACHINE¥SOFTWARE¥Microsoft¥Windows NT¥CurrentVersion¥ProfileListに保存されています。
レジストリを確認したところ、ユーザー(今回はAdministrator)のProfileImagePathという項目がC:¥Users¥TEMPとなっていました。
これとは別のbakがついたキーではC:¥Users¥Administratorとなっていました。
現象を詳しく聞いてみると、「そういえ以前パソコンの調子が悪くなっため修理してもらって、それ以降壁紙を設定しても元にもどるようになった」とのことでした。修理する以前は、bakがついているユーザープロファイルが利用されていたけれど、修理をしたことで新たにユーザープロファイルが作成され、状態「バックアップ」となったようでした。
対応
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ユーザープロファイルの普通の状態である「ローカル」に戻すには、現在のユーザープロファイルのキー名をリネーム(ここではbak2)して、以前利用していたであろうユーザープロファイル名のキー名からbakを削除することで切り替えることができました(再起動必要)。また項目(FlagsやStateなど)の値などは変更しなくても切り替わりましたが、正しく切り替わらない場合は値を変更する必要があるかもしれません。
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ユーザーデータ(デスクトップのファイルなど)は、C:¥Windows¥System32¥config¥systemprofileというフォルダーに保存されていました。(レジストリのProfileImagePathに書かれていたC:¥Users¥TEMPにはファイルがなく、この場所を探し出すのに時間がかかってしましました(Cドライブを検索してもこの場所は見つからなかったので更に手間取りました))
「バックアップ」状態の時のデスクトップやドキュメントのファイルのバックアップするのを忘れていた場合は、上記のパスから必要なファイルをコピーすることで利用できます。またアプリケーション情報もC:¥Windows¥System32¥config¥systemprofile¥AppDataから取得できます(隠しフォルダ)。
ちなみに状態が「バックアップ」のユーザープロファイルを、「ローカル」状態のユーザープロファイルにレジストリを使って切り替えたあとに、再度「バックアップ」状態のユーザープロファイルにレジストリを使って切り替えると「バックアップ」状態のユーザープロファイルにはならずに「ローカル」状態の新しいユーザープロファイルが作成されましたので、レジストリを使ってユーザープロファイルを切り替える前には、そのユーザーのファイルをバックアップしておくことをおススメします。
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