IPv6アドレス
IPv6アドレス
IPv6アドレスは128ビットで構成されていて、表記する場合は16ビットを1ブロックとして、8ブロックに分割します。ブロック間は::で区切ります。
ブロックが0から始まる場合、0の部分を省略することができます。
ブロックが連続して0の場合は::で省略することができます。ただしこの::の表記は、1つのIPv6アドレスで1度しか使用できません。
フレッツ光ネクストのIPoE
ひかり電話あり(HGW)
ひかり電話ありの場合、プレフィックスはDHCPv6-PDにて56ビットのプレフィックスが配布されます。
DHCPv6-PD (DHCPv6 Prefix-Delegation)は、IPv6のアドレス範囲(/56や/60など)を委譲します。
ヤマハルータの場合は、下記のように使うことができます。ちなみにLAN2でIPv6プレフィックスを割り当てられているものとします。
# 配布するプレフィックスを決める
ipv6 prefix 1 dhcp-prefix@lan2::1/64
# 配布するプレフィックスを決める
ipv6 lan3 address dhcp-prefix@lan2::1/64
ヤマハルータで配布するプレフィックスを分割したい場合は、56ビット〜64ビット目を指定することで配布することも可能です。下記サンプルでは64ビット目を指定しています。
# 配布するプレフィックスを決める
ipv6 prefix 1 dhcp-prefix@lan2::10:0:0:0:1/60
ipv6 prefix 2 dhcp-prefix@lan2::20:0:0:0:1/60
# LAN3のIPv6アドレスを指定する
ipv6 lan3 address dhcp-prefix@lan2::10:0:0:0:1/60
# LAN3にプレフィックス(番号1)を配布する
ipv6 rtadv send 1 o_flag=on
なお、やまはルーターのIPv6のプレフィックスを配布する場合は、::0/64ではルータの内部動作上、正常に動作しないようで、::1/64などとする必要があるようです。
ひかり電話あり(HGW)
ひかり電話ありの場合、プレフィックスはDHCPv6-PDにて56ビットのプレフィックスが配布されますが、HGWから配布されるのは60ビットのプレフィックスが配布されます。
ヤマハルータの場合は、下記のように使うことができます。ちなみにLAN2でHGWからIPv6を割り当てられているものとします。
# 配布するプレフィックスを決める
ipv6 prefix 1 dhcp-prefix@lan2::1/64
# LAN3にIPv6アドレスを指定する
ipv6 lan3 address dhcp-prefix@lan2::1/64
# LAN3にプレフィックス(番号2)を配布する
ipv6 rtadv send 2 o_flag=on
ヤマハルータで配布するプレフィックスを分割したい場合は、60ビット〜64ビット目を指定することで配布することも可能です。下記サンプルでは64ビット目を指定しています。
# 配布するプレフィックスを決める
ipv6 prefix 1 dhcp-prefix@lan2::1:0:0:0:1/64
ipv6 prefix 2 dhcp-prefix@lan2::2:0:0:0:1/64
# LAN3のIPv6アドレスを指定する
ipv6 lan3 address dhcp-prefix@lan2::1:0:0:0:1/64
ひかり電話なし
ひかり電話なしの場合、プレフィックスはRAで64ビットのプレフィックスで配布されます。
プレフィックスが64ビットなので、ルーターでプレフィックスを分割して配布することはできません。
IPv6アドレスの自動生成
IPv6のインターフェース部は、MACアドレスから生成するModified EUI-64といわれる方法がよく使われますが、MACアドレスなどのプライバシーを考慮してハッシュを使ってMACアドレスを推測されなくして生成する方法などもあります。
Modified EUI-64
MACアドレスから生成するModified EUI-64。MACアドレスの7ビット目を反転(1なら0に、0なら1に)させ、24ビットの後ろに24ビットのFFFEを挿入して、48ビットのMACアドレスを64ビットにします。
DHCPv6などで自動的にこの方法を使ってIPv6アドレスが作成されるので、あまり気にすることはありません。ただこの方法で作られたIPv6アドレスは簡単にMACアドレスを割り出すことが可能です。
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