Windows10のWindows Updateを延期する
「機能更新プログラム」バージョン一覧
下表はHome、Proエディションの場合。Education、Enterpriseの場合はバージョン1709, 1703, 1607, 1511ではさらに下表のサポート終了日からさらに6ヶ月延長されます。
機能更新プログラム | バージョン | ビルド | 提供開始日 | サポート終了日 |
---|---|---|---|---|
Fall Creator Update | 1709 | 16299 | 2017年10月17日 | 2019年4月9日 |
Creator Update | 1703 | 15063 | 2017年04月11日 | 2018年10月9日 |
Anniversary Update | 1607 | 14383 | 2016年08月02日 | 2018年4月10日 |
November Update | 1511 | 10586 | 2015年11月12日 | 2017年10月10日 |
Windows 10 (RTM) | 1507 | 10240 | 2015年07月28日 | 2017年5月9日 |
Windows 10 のアップデートについて
Windows 10になってWindows Updateが強制されるとか、延期設定するとか、用語がコロコロ変わったり、サポート期間がわかりづらかったりとややこしくなっていい加減にしてほしいものですが、使っていかなきゃいけないんでまとめてみました。
Windows 10からWindows Updateのセキュリティアップデートなど(品質更新プログラム)が、Windows 10からは強制的に適用されるようになりました(即適用または猶予期間(最大18カ月)内に適用)。
またWindows 10はWasS(Windows as a Service:サービスとしてのWindows)という位置づけから、従来のバージョンアップ(「Windows 7から Windows 8」など)と同等の「機能更新プログラム」をWindows10という名称のままで提供されます。
この「機能更新プログラム」は年に2回(3月と9月…半期毎ということで半期チャネルと呼ばれるようだ)、Office 365 ProPlusのアップデートと同時期に行われます。
「機能更新プログラム」を適用しないという選択肢もあります。長期サービスチャネルと呼ばれるもので、Windows 10 Enterprise の LTSC版のみで選択可能です。この場合は「機能更新プログラム」を回避することができますが、この場合でも「品質更新プログラム」は自動的に適用されます。
「機能更新プログラム」を適用するには時間がかかります(古めのパソコンなどでは1時間とかそれ以上…)。またハードウェア・スペックによっては正常に動作しない可能性もあります。特に会社などのパソコンに適用する場合、バックアップを取ったり、テスト的に1台に適用し様子をみるなど計画的に適用することをお勧めします。
区別 | 説明 | 備考 |
---|---|---|
品質更新プログラム | Windows 10のセキュリティパッチや、プログラムを更新するためのアップデート。「セキュリティ更新プログラム」や「累積更新プログラム」など。 | アップデートは比較的短時間で完了する(8.1以前のWindows Updateみないなもの) |
機能更新プログラム | Windows 10の大幅な機能アップデート(Windows7からWindows8へのバージョンアップのような感じ)。 年2回、3月と9月に行われる予定です(2017年9月提供予定のFall Creator Update以降) |
アップデートに時間がかかる場合がある |
機能更新プログラムは、Windows 10のエディションによって適用されるタイミングが異なります。Windows 10 Homeの場合は公開されると「品質更新プログラム」と同じように強制的(半期チャネルターゲット指定)に適用されます。
Windows 10 Pro, Enterpriseの場合は、半期チャネルターゲット指定の他に最長18カ月先延ばしすることができる「アップグレードを延期する」という選択(ターゲット指定がない単なる半期チャネル)が可能です。この選択を行うことで、「機能更新プログラム」提供後、最長18カ月適用を先延ばしにすることができます。
Windows 10 Homeでは「アップグレードを延期する」という選択がないので延期することはできません。
「品質更新プログラム」はPro, Enterprise, Home、半期チャネルターゲット指定や半期チャネルに関わらず自動で適用されます。
チャネル | 機能更新プログラム | 品質更新プログラム | 対象エディション |
---|---|---|---|
半期チャネルターゲット指定: Semi-Annual Channel[Targeted] | 提供後、即時適用 | 提供後すぐに適用 | Windows 10 Home, Pro, Enterprise |
半期チャネル: Semi-Annual Channel | 最長18カ月まで適用を延ばすことが可能。その後は強制適用。 | 提供後すぐに適用 | Windows 10 Pro, Enterprise |
長期サービスチャネル: LTSC (Long Term Servicing Channel) | アップグレードを適用不可 | 提供後すぐに適用 | Windows 10 Enterprise LTSC |
「機能更新プログラム」がスペック的に不可とMicrosoftが判断して対象外となったパソコンのサポートは、セキュリティー更新のみのサポートとなり期間は別途指定されます(提供後10年間というのは誤りです)。例えばCPUにClover Trail世代のATOMを使っているパソコンの場合はWindows 10 Anniversary Update(バージョン:1607,ビルド:14383)についてのみ2023年1月までセキュリティ更新のみサポートされます。
「機能更新プログラム」が適用できるパソコンのWindows10の場合(意図的に「機能更新プログラム」を適用しない)は、半期チャネルターゲット指定の場合は新しい「機能更新プログラム」発表後から、半期チャネルの場合は発表後18カ月後にサポートが終了します。そのため持続的に「機能更新プログラム」を適用していかないと「品質更新プログラム」も受けれなくなります。なお半期チャネルの場合は、「機能更新プログラム」最長18カ月先延ばしにすることができるので最大2回スキップすることが可能です。
「November Update(バージョン:1507,ビルド:10240)」などとして提供される「機能更新プログラム」は最新版が提供されることで、旧版のサポート期間が決定します。なのでWindows 10という名称でもサポート期間が異なる場合がありますのでご注意ください。ちなみにWindows 10 のバージョンは-設定-バージョン情報で確認できます(下記はバージョン=1511なので2015年11月に提供されたNovember Updateとなります)。
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